【第14回】「米国文化」と「医療モデル」
メンバーの皆さま
こんばんわ。管理人です。
流れで、1日に2つ目は張り切りすぎかもしれませんが、コラムの続きです
●目次
はじめにー喪失とあいまいさ
第I部 あいまいな喪失の理論の構築
第1章 心の家族
第2章 トラウマとストレス
第3章 レジリエンスと健康
第II部 あいまいな喪失の治療・援助の目標
第4章 意味を見つける
第5章 支配感を調整する
第6章 アイデンティティーの再構築
第7章 両価的な感情を正常なものと見なす
第8章 新しい愛着の形を見つける
第9章 希望を見出す
エピローグーセラピスト自身について
●内容&コメント
今回も「はじめにー喪失とあいまいさ」から。
以下は、著者であるポーリン・ボスが開く、支援者トレーニングの
・心の家族
・あいまいな喪失とは何か、それは通常の喪失とどのように違うの
・あいまいな喪失の二つのタイプとは何か、それらの二つのタイプ
・それが問題であるのか、またいつ問題になりうるのかが、どのよ
・あいまいな喪失の原因や影響はPTSDとどのように違うのか?
・文化的な価値観や信念は、人々はあいまいな喪失に対処するうえ
・あいまいな喪失に対するレジリエンスを強化するためには、意味
・セラピスト自身について。
非常に興味深いテーマばかりですよね。「あいまいな喪失の2つのタイプ」については前々回コラムで取り上げた通りです。今回コラ
そして、当然、参加者のニーズに合わせて上記のテーマは調整され
①参加者があいまいな喪失を認識し、その影響を理解し、未解決の
②参加者が自分自身のあいまいな喪失のその影響と意味を理解する
そして、以下のように続きます。
~逆説的ではありますが、あいまいな喪失を研究する専門家にとっ
この説明は、勉強会のコンセプトである「報告から連想されるオー
勉強会コンセプトは、経営の神様「松下幸之助」や京セラ創始者「
そして、後半は著者が述べる「文化的な価値観や信念」についての
1つ目は、専門家としての価値観。
~あいまいな喪失のモデルの概念的な基盤は、家族のストレス論に
~文脈とレジリエンスを重視したストレスの視点は、医療的なモデ
~それぞれの分野や、それまで受けてきた専門的なトレーニングに
~災害やトラウマとときには、愛する人の行方が分からなくなって
2つ目は、人が喪失を明らかにしようと必死になる理由について。
①文化的なこと
米国の文化では、高く評価され期待される目標とは、直すこと(f
②認知や合理性
埋葬するべき遺体がないために、人びとは身体的、心理的な早実の
③死の明確な証拠がなければ、家族を支える儀式が何も存在しない
④失われた人との愛着
西洋の心理療法家にとって、悲嘆にくれる最終的な目標は脱愛着で
確かに、親密な関係性の終わりを証明する遺体がないことは、人々
でも、このことは、彼らを忘れるということを意味しているのでは
僕は上記を読んだ感想として、完全な推測ですが、著者が感じてい
特に、PTSDなどの医療モデルへのディスりみたいな表現が何度もあって、何か個人的に恨みでもあるの?と思うくらいです(苦笑)
でも、たぶんそこまで過激に書かないと届かないくらい、アメリカ
はたまた今の日本はどうでしょうか?
世間一般や現実生活では「空気感」という極めてあいまいな東洋的なものに価値
西洋文化が、東洋古来の「禅」的な考え方の価値をようやく見出し
もともと日本が大事にしている「東洋モデル」も大事にながら、「
海外のプログラムが翻訳されて紹介される度に、そこも分かって紹
これまで製造業でも食文化でも、日本は海外のものを取り入れては
それが臨床や福祉分野に限ってできない、なんてことは絶対にない
そして、LSWは定義が広いというか、器の中身の自由度が非常に
器は一緒でも「博多とんこつ」「札幌味噌」「横浜家系」とか、
僕の個人的感覚では、すでに大阪や三重は、ご当地LSWが形にな
だけど、その味付けは決して唯一の正解ではなく、あくまで1つの
その意味では、勉強会やコラムを題材に、よりよいLSWの形やア
ではでは、皆さま、よい週末よい連休を。