【第124回】(まえがき)トラウマを抱えた児童へのLSW
お久しぶりです。管理人です。
しばらく更新が止まっていましたが、この間、 コロナで勉強会を中止したり、 研修依頼が立て込んで準備に追われていたり色々バタついておりま した。
気がついたら「トラウマと身体」の記事も注目記事TOP5にラン クインされていまして、最近もblogを読んでくださっている方 がいるんだなと、ありがたい限りです。
ようやく最近少し落ち着いてきまして、 本の続きを読めてきましたので、いい加減、 続きを書かなきゃかなと、思い至りました。
約5か月ぶりの更新なので軽く振り返りを。
このblogは、LSWに関わるだろう周辺のトピックについて、 書籍等を一部引用しながら、あれやこれやLSWについて考えるも のです。
この本は「第I部:理論」「第II部:治療」 に分かれていまして、これまでは前半「理論」 についての内容を扱ってました。
後半「治療」部分についても、 その形を継続することもできるのですが、 正直少し面倒くさくなってきたのと、 研修準備で他文献も並行して読む中で、 この本以外の内容も僕の中で繋がってきてしまったので、 ちょっと今回はフリーランスに現在僕の中で整理している過程を綴 ってみます。
【テーマ】
何についての整理かというと、『トラウマを抱えた児童へのLSW 』について。
約10年以上前に日本でLSWが広まり始めた当初から「LSWで 子どもが荒れるのではないか?」「 辛い過去を振り返る必要があるのか?」という問いは、 ずっとありまして。
関係者皆さんの地道な広報・研修活動のおかげで、現在では随分「 子どもの知る権利」が浸透し、施設や里親さんからLSW実施に反 対する声は少なくなったと思います。
LSWの方法論についても、 書籍や研修会によって随分と共有されるようになりましたし、 記憶という共通項から一部のトラウマアプローチ(NETやTF- CBT等)とLSWの関連が扱われることもありました。
ただ、僕が児童福祉現場に入ってからずっと感じていた疑問は、 そもそも被虐待児が大多数を占める日本の社会的養護児童のケアに おいて、 支援現場に共通理解や知識がほとんどないのかトラウマの話題にあがらないこと。
今思えば、児童福祉施設の現場ケアワーカーさんの多くが、 保育士課程や社会福祉士課程出身者であれば、 トラウマの知識がないのは当然と言えば当然ですが…当時の僕はそ んな事情や背景もよくわかっていませんでした。
LSWの「なぜ子どもが荒れるのか?」という問いも、 トラウマ体験のフラッシュバックで説明できる事例も随分ある気が していましたが、 当時の僕は他者に説明できるほど整理できていませんでしたし、 たぶん他の方もトラウマの事を知らなかったんじゃないかなと想像 します。
今でこそ、トラウマインフォームドケア( トラウマを前提としたケア) が広く言われるようになってますので、 トラウマの共通理解は以前より広がっていると思いますが、 それでもLSWとトラウマが一緒に語られることは少ないので…
というのが、本編までのくだりです。
(相変わらず前段が長くてスミマセン…)
つまり、一言でいうと「この本は、 そんな疑問をかなりクリアに説明してくれる内容だった」 ということなんです。
じゃあ、詳しくはこの本読んで下さいってことになるんですが、 以前のblogに書きましたが電話帳の様な厚さで、 内容もそれなりなんで、 ちょっと全部読めなんて気軽に勧められないというのが本音。
なので、 美味しそうなところを食べやすい形でつまみ食い程度に紹介して、 僕の食レポ+感想を書く的な感じがこのblogのイメージ。 気になる人は、是非お店でちゃんと食べてみてください的な。
と書きながら、このまま本編に突入するのは、 かなり危険な気がしてきました。
沼にハマりそう気がするといいますか、 ちゃんと一つ一つ丁寧に説明し出したら話し言葉で1時間2時間か かるのではと思ってきたので、ここで一回切ります。
予め自制を効かせるあたりは、僕がちょっと成長したところかもしれません。以前の僕なら、このままダラダラ続けてそうです(苦笑)
内容がなくてスミマセンが、5か月ぶりの更新なのでリハビリだと思ってお許しください。
続きは、また更新します。
ではでは。