【第15回】異文化に飛び込む意味
メンバーの皆さま
こんにちは。管理人です。
3連休いかがお過ごしでしょうか。
僕は家でダラダラ過ごしていたところ、ふと目にしたマンション情報誌に面白いキーワードを見つけましたので、今回はここから。
【ヴァガボンド】(放浪する者)
で本題は、自らを「ヴァガボンド」と称するテンギョウ・クラ氏のインタビュー記事から。 http://vagabond.link/archive
〈テンギョウ・クラ〉
教師・コミュニケーター・ストーリーテラー
ヴァガボンド(放浪する者)を自身のライフスタイルとして、教師の活動をベースに国や地域を問わず移動と滞在をくり返しフォト・ストーリーを制作している。滞在した地域の人々のと交流を通じて在住者(ネイティヴ)と来訪者(アウトサイダー)の関係性に揺らぎを生み出し、そこに多用なコミュニケーションの可能性を見出す。
◆インタビューの一部
〜自分の知らない場所で知らない人たちと出会いを重ねると、自分の想像力がどんどん広がっていく。想像力が拡がると、自分の人生の可能性が広がっていく。そうすれば「自分の人生が豊かになって楽しいだろうな」という思いが沸き立ったんです。
〜しかし人は誰しも「自分が育ってきた文化を守りたい」という本能があると思うんですね。文化というのは、日々の習慣と傾向ですから。でも、僕は、いつまでもそれに引きずられたくないんですよ。できるかぎりそれを破壊し、再構築していきたい。
〜もちろん不快で不安な作業になりますが「自分の文化を一度無にして、1から作り直す」ことを続けたい。僕には日々自分を変えていくことがいちばん興味のあることですし、楽しいですからね。僕はそれを『カルチャーダイブ』と呼んでいます。
◆コメント
社会的養護で施設を転々としている子って、まさに望まない「ヴァガボンド」だな、と。そして、在宅の子でもヴァガボンドはたくさんいて、転居や親の再婚やパートナーが変わるたびに、望まない「カルチャーダイブ」をくり返しているよなぁ、と。
しかし、クラ氏が語るように、新しい出会いは逆に自分の可能性を広げるチャンスでもあるわけです。
例えば、地域や職種が違う人たちが集まる静岡LSW勉強会は、「交流を通じて在住者(ネイティヴ)と来訪者(アウトサイダー)の関係性に揺らぎを生み出し、そこに多用なコミュニケーションの可能性を見出す」の感覚に近いのかな、と。
また、子どもにとっては、仮にきっかけは悲惨な状況だったとしても、我々支援者との出会いが、人生の可能性を広げるチャンスになるかも知れないわけです。
そして、相手に変化を求めるということは「自分の文化を一度無にして、1から作り直す」ことを求めることだと思います。
もし、子どもたちや保護者にそれを求めるなら、まずそれを言う支援者自身が、自らの価値観や文化を「一度無にして、1から作り直す」ことを恐れてはいけないし、自身が変化し成長する努力を続けなければその言葉に説得力はないだろうな、と思いました。
それにしても、いちばん驚いたのが、テンギョウ・クラ氏が1972年生まれということ。とても45歳には見えません。進化や変化を求める探究心・向上心を持つ人は、外見も内面も若いということですかね。
ではでは。