【第17回】 あいまいな喪失と支配感の関係
メンバーの皆さま
おはようございます。管理人です。
前回コラムを見て、海外留学生の受け入れを長年されている方から、これまで遭遇してきた状況を話題に取り上げる人が出てきて本当に嬉しい、というコメントをいただきました。
思いがけず、コラムblogで発信することが誰のためになっている実感をいただけて、とても励まされました。
ありがたいですね。
では、昨日の続きのコラムです。
●目次
はじめにー喪失とあいまいさ
第I部 あいまいな喪失の理論の構築
第1章 心の家族
第2章 トラウマとストレス
第3章 レジリエンスと健康
第II部 あいまいな喪失の治療・援助の目標
第4章 意味を見つける
第5章 支配感を調整する
第6章 アイデンティティーの再構築
第7章 両価的な感情を正常なものと見なす
第8章 新しい愛着の形を見つける
第9章 希望を見出す
エピローグーセラピスト自身について
●内容
今回は、前回に続いて第1章の後半です。
【支配感・コントロール感】
~自然を支配することや、自分の人生を思い通りにすることに価値
~つまり、人生に対するコントロールと支配感と環境に対する優位
~セラピーの目標として喪失の終結を挙げることは、人間の環境に
~専門家は、この世の全ての人が、自分の運命を支配できるわけで
~実際、私たち西欧文化以外の文化に属する多くの人は、喪失に終
~様々な文化の人々を援助してきた経験から、ごく限られた特権階
●コメント
この前の日曜日に「インフェルノ」(2016)という映画を観た
ストーリーの大枠は、天才的カリスマが人口爆発による人類絶滅を
正直「ダヴィンチ・コード」「天使と悪魔」のシリーズ作品と比べ
本書を読み直すまでは。
映画「インフェルノ」で全面に押し出されていた
カリスマによる人類の「支配感・コントロール感」。
確かに思い起こせば「ダヴィンチ・コード」「天使と悪魔」でも秘
もしかするとダン・ブラウンはシリーズ作品を通して、本書と同様
そして、著者クーリン・ボスは本書を通じて、自分の思考や価値観
では、「日本文化」はどうでしょうか?
よく日本人は海外で日本の素晴らしさを説明できない、自国のこと
確かに、日常生活で日本人であることを意識することはあまりない
じゃあ「県民性」についてはどうでしょう?
僕は「秘密のケンミンSHOW」「笑ってコラえて」「月曜から夜
僕自身、新潟県出身の静岡県在住12年目でして、だいぶ慣れまし
つまり、違うことに触れることで、自分への新たな気づきが生まれ
LSW的なことで言うと、転居や離婚再婚による喪失という視点は
言葉とか食事の味付けとか。「故郷」とか「ホーム」って、理屈抜
同じ日本人だからって、価値観が同じなんて幻想です。だいの大人
人口が一億人超えている国って、世界で現在12ヶ国だけだそうで
異文化を受け入れるって、行き過ぎると我慢や被支配につながりま
たぶん、受け入れる受け入れない、どちらかに合わせる合わせない
前回コラムのように、人種や国が違えば、ある意味「違う」と言う
でも、同じ国民であったって「育ってきた環境が違うからぁ~、好
異文化交流の姿勢で話を聞くと、常に新たな発見や気づきがあるし
ではでは。